第6回柏の葉オープンディスカッション 「食と農と祭 あなたは何を信じていますか? ~FACTFULLNESS、そして信仰~」
柏の葉オープンディスカッションは、6回目を迎えます。このディスカッションを通じて、新たな動きが生まれることを期待しています。
「食」と「農」と「祭」というキーワードは、「地球環境」とここに生きる「生命」に通じる問題提起です。
令和元年、皇位継承の宮中祭祀「大嘗祭」が執り行われました。「大嘗祭」は、天皇が新穀を神に供え、自身もこれを食し、五穀豊穣と国民の安寧を願う儀式です。これは、まさに、「食」と「農」と「祭」を統合した日本文化の象徴ではないかと思います。
大嘗祭は、神道に依拠した宗教的儀式だと考えられますが、私たちは“宗教”についてどのように考えているのでしょうか。そもそも何かを信じているのでしょうか。
今年のベストセラーに「ファクトフルネス」という著書があります。
私たちが“思い描いている世界”は、どのようなものでしょうか。その“思い描いている世界”は、私たち(専門家も)の思いこみで歪んではいないでしょうか。急速に変化する“世界”の様相から乖離して、私たち(専門家も)が“思い込んだ世界”を見てはいないでしょうか。私たちが信じているものは、何でしょうか。
地球環境の急激な変化に向き合う時、“想定外”では済まされません。
「知る」と「信じる」は異なった局面を指しています。もちろん「知る」ことは大切ですが、“知っている”だけでは、果たせないことがたくさんあります。私たちの「信じる」はどうなっているのでしょうか。
2019年、わが国では強風と豪雨が暴れまわりました。地球温暖化の影響でしょうか?果たして、来年以降の気候はどうなるのでしょうか。人間の理性は、何でも予測でき、何でも解決できるのでしょうか?
まだまだ理解できない領域が無限に広がっています。私たちは、この無限の領域とどのように向き合って生きてきたのでしょうか?
私たち人間は、この無限の領域に向き合ってどのように生きていくのでしょうか。
「生きる」とは、単に“知ること”ではなく、“行動すること”です。
多くの人が課題解決のために専門家の知見を求めます。社会という共同体の意思決定の手続きに民主主義を採用し、みんなの意思が反映されうる恵まれた社会をつくりながら、お互いが描く共同体をつき合わせ明確にする努力をしているのでしょうか。
私たちが乗った宇宙船「地球号」がどこに向かって航行しているか、その目指す方向についてのディスカッションが足りていないと思います。そして未知の時間を生きるための“行動する力”を養う教育を模索しなければならないと考えます。
ディスカッションメンバー
古在豊樹(NPO植物工場研究会会長・元千葉大学)
徳山郁夫(カルネット理事・元千葉大学)
尾田正二(東京大学)
野田勝二(千葉大学)
横山和成(㈱DGCテクノロジー)
イベント詳細
- 日時:2020年2月9日(日) 13:00~16:00
- 場所:千葉大学環境健康フィールド科学センター シーズホール
- 主催:東京大学新領域創成科学研究科/千葉大学環境健康フィールド科学センター/一般社団法人 農業高校支援機構
- 共催:一般社団法人 柏の葉カレッジリンク・ネットワーク
- 協力:公益財団法人 全国学校農場協会/UDCK
- 問合先:info@c-link-net.jp/odasho@edu.k.u-tokyo.ac.jp
- イベントURL等:http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/K-medaka/KashiwanohaOpenDiscussion2020/2020_2_9
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